
自分の考えがどうしても伝わないなぁって悩みありませんか?

会議当日に資料を提出しても会議に時間が取られるだけですから、誰も見ないし検討も出来ません。 それではせっかくの力作も水の泡です。ではどうしたら見てもらえるようになるのでしょうか?
目次
考え方-早く目的地に到着したいならあえて遠回り
【迂を以て直と為す】
孫子は「早く目的地に到着したいなら、あえて遠回りを選んで目的に早く到着する方法を考えるべき」と言っています。
「迂(う)」は、まわり道の事を言っています。
(迂回って言いますね)「直(ちょく)」は、近道の事を言っています。
(直線って言いますね)一般的に同じゴールを目指すのであれば直(近道)を選択します。
ですが、孫子はあえて「人が選択しないまわり道を選んだうえで早く到着できる方法を考えるのが良い」と言っています。
その理由とは・・・
【患を以て利と為せばなり】
孫子は「不利なものをあえて行い、有利にする方法を考えるべき」と言っています。
「患(かん)」は、不利な事を言っています。
「利(り)」は、有利な事を言っています。
つまり、ピンチをチャンスに変える。という事です。
この「ピンチをチャンスに変える事」はすごく難しい事です。
ですが、これが出来れば、ライバルに圧倒的な差をつけることが出来ると言っています。
ピンチな事が発生したときは、諦めず、チャンスになる部分を探して見る事も大切なことです。
自分が提案したモノってなかなか採用されないんだよな。
どうして検討もしてくれないんだろう。。。って悩んだりしたことありませんか?
会議で資料は見てもらえるけど、誰も何も言ってくれない。
魅力が無い資料なのかな?と落ち込んだり、考え込んだりした経験ありますよね?
資料の問題ではなく、順番に問題があることに気が付ければ検討・議論してもらえるようになるのです。
実践-根回しがいやですか?
【根回しはビジネスマンとしては必須スキル】
「根回し」って良いイメージがありませんよね。こそこそと裏で企んでいるイメージが強いと思います。
ですが実際にはこの「根回し」は今のビジネスマンには無くてはならないスキルです。
私は提案をすることが多いです。
提案をする場は、たいていが会議の場ですよね。
「何か議題が無いか?」って問われ
→「議題にしたいものがあります」
という流れで議題に入っていくと思います。
いきなり会議の場で斬新な話をしても聞いている人はついて行けません。戸惑ってしまうのです。
それに、いきなり言われて意見を求めても何も出てくることはほとんどありません。
この場から検討となるため会議時間も長くなるだけで良いことがありません。
ですので、私は常に資料を事前に
情報を伝えておき「根回し」する
事をしています。
そうすることで受け取った相手は検討する時間が出来ます。
そして会議の場では、一から検討する時間が省略されて議論が出来るのです。
そうした配慮をすることで、自分の挙げた議題によって時間を割いてもらっている。という事を考えるのが参加してくれている方々への”思いやり”になるのです。
議論をしてもらえないと始まりませんから。
議論することで良いアイデアや厳しい意見なども聞けてそれを取り入れた提案ver2が出来てくるのでメリットが大きいです。
【根回しをうまくするためには】
根回しを避けている人は正しい提案でも後ろに回されます。正しい根回しを覚えることが見てもらえるためのコツです。
ネガティブ感を捨てる・キーになる人を見つける・根回しの順番を考える事が大切
例え-ライバルが思いつかない事をする
孫子はあえて「人が選択しないまわり道を選んだうえで早く到着できる方法を考えるのが良い」と言っています。
その理由とは
ライバルが思いつかない事が、自分だけうまくできれば、ライバルと大きな差をつけることが出来る。
という事です。
これは仕事や就活などでも言えることです。
就活で言えば、
誰でも思いつくような事をすることは簡単。でも人の中に埋もれてしまって目立つことが無い。
一番解りやすい例は、
就活スーツ
です。
就活はあなたを売り込みに行く場です。
その場で周りと同じで紛れてしまって良いのでしょうか?
スーツ一つにしてもいろいろ見て研究して店員さんと話をして、時間をかけて考えて作ったスーツ。
と単純に、みんなが着てるからという事で選んだスーツ。
では、どちらが印象深くなりますか?
じっくり考え検討したスーツの方が目を惹く可能性は高いですね。綿密に考えてますから、他とは違います。
時間と労力をかけて作り上げたものです。誠意と覚悟が違いますよね。
ですので、それは会社側も解るはずなのです。
みんなに埋もれないようにする努力は大切。
みんなが紺を基調としたスーツの中に赤いスーツ。。
これは目立ちますが、別の意味で目を惹いているだけですので避けるべき。
同じ紺のスーツとしてもステッチがおしゃれ、シャツがおしゃれ、しっかり整っているなどという意味です。
ライバルに勝つためには努力を惜しんではいけません。
楽な方、近い方を選ぶのも手ではありますが、勝てるかは解りません。遠回りは辛いし時間もかかるししんどいですが、その分良い成果は出せるという事です。
もし、スーツはすでに買ってしまってどうしようもない。
ヤバイ状況だとしてもそれを逆転の発想で違うところで目立つようにします。例えば文具・カバンなどです。
人と違う事を考える事や行動を起こすことは面倒ですし大変です。
ですが、そこにはその道を選んだ人だけが見つけることが出来る、良いことが待っているのです。
考えてみよう-孫子の時代で迂回は考えるべき案の一つにあった
孫子は戦闘で大切な事は、
「相手より先に戦場に到着し態勢を整える事」
と言っています。
そのためには直進して進むのが早く到着できるか?というと疑問になりますね。
例えば、直進すると敵が多く、戦いながら進まなければなりません。もしくは開門をお願いしつつ進むことになります。
仮に戦闘になったら兵は疲れ食料が減り、戦場に到着するころには疲れ果てているかもしれません。
しかし、道は遠回りをしているが、敵兵の監視が無いため、スムーズに進むことが出来るとします。
そうすると兵士は距離が長かったが兵の疲れは少なく、目的地に到着することが出来るとすれば勝利も見えてきますね。
遠回りをすることで自分たちの有利な方向へ持っていくことが出来勝ちパターンへと導く最短距離に変えることが出来るのです。
【勉強の仕方】
勉強の方法も、何度も読み返してみる事と一つ一つじっくり考えるとのでは、一つ一つする方が時間もかかります。
ですが、一回理解をしてしまうと忘れないものですので、後戻りが無くて済むのです。
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孫子の兵法・読み下し文-迂を以て直と為し…
軍争の難きは、迂を以て直と為し、
患を以て利と為せばなり。
其の途を迂にして、之を誘うに利を以てし、
人に後れて発し、人に先んじて至る。これ迂直の計を知ればなり。
訳文-迂を以て直と為し…
交戦地で先陣をとる争いは難度の高い戦略。
遠回りすることは不利なはずなのに最短距離を行ったかのように有利なものに変えたり、
障害を利益に変えたりする戦略が中心になる。不利な事を実践するも逆手にとって有利にはたらかせる。
迂直の計を知っていれば可能になる。
孫子の兵法の内容
孫子の兵法の名言(彼を知り己を知り、または敵を知り己を知れば・戦わずして勝つ)や原文の解説、ビジネスに役立てる解説、子供にもわかりやすい解説をしています。
兵法の意味から兵法がわかる本(サイト)としてまとめを準備をしています。
おすすめの本なども紹介していく予定です。
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